サイチョウ再び
2018年11月1日(木)から11月6日(火)までの日程でのマレーシア旅行のブログ4回目です。パンコール ラウト リゾート(Pangkor Laut Resort)での2回目の朝をむかえました。前日より少し遅れて7時過ぎに朝食にいきました。前日と同様に外側のテーブルを選び朝食をとっていると、またサイチョウ(犀鳥)があらわれました。やはり、朝食につられて来ているのだと思いました。前日同様にサイチョウは2羽だったので、島全体でも数はあまり多くないのではと想像しました。
チェックアウトは10時。その前に最後の海水浴にと、宿泊しているヴィラのそばのビーチで泳ぎ始めました。砂浜にはウニが多くいました。間もなくするとホテルのスタッフが来て遊泳禁止と言われました。しかたがないのでビーチそばのプールで最後の泳ぎを楽しみ、その後ヴィラにもどりチェックアウトの準備をしました。
島をあとにする
先にチェックアウトをすませてから、初日の砂浜の夕食でウェイターをしてくれたラムジャンに挨拶をしに、エメラルドベイ(Emerad Bay)までいきました。彼はもう働いていましたが、記念撮影をし、最後のお別れをしました。空は今までで一番よく晴れていて、海はとてもきれいでした。宿泊していた島の反対側へもどり、13時30分に船がでるまでには時間があったので、ホテルのライブラリーで休むことにしました。本棚の反対側にベッドがあったので横になり、30分ほど眠りました。
13時30分になり、いよいよパンコール ラウト リゾートを後にすることになりました。島の木々、ヴィラ、他の建物などを眺めていると、再び来たいという気持ちが既にありました。南国の自然の中で、宿泊客とホテルスタッフだけというシチュエーションは、特別なものがありました。
来た時とおなじような小型の観光船にのって、同じように15分ほどでマリーナアイランドの船の発着所に着きました。ここからタクシーアプリGrabでクアラルンプールまでいってくれる車を見つけるのが私たちの計画でした。しかし、車は順調に見つかるのですが、なぜか私たちがいる場所までは来てくれず、途中で引き返す車が数台続きました。
マレー半島を車で移動
マリーナアイランド(Marina Island)からクアラルンプール(Kuala Lumpur)までは距離で約230キロメートル、車で3時間以上かけてマレー半島を移動することになるはずでした。車の運転手が往復する可能性が高いことを考えると、私たちの依頼を受けてくれないという選択肢はもっともだと思いました。こうなるとホテルのサービスを頼るのが有力となるので、パンコール ラウト リゾートの船の待合室のカウンターにいき、ホテルと契約しているタクシーを呼んでもらうことにしました。
しばらくタクシーを待っていると、初老の運転手が現れました。車はマレーシアのプロトン(Proton)というメーカーのモデルで、その古さから10年以上は乗っているのではと想像しました。途中で運転手の家に寄ることを了承し、やっと出発となりました。船を降りてから約2時間がたっており、予定よりずっと時間がかかってしまいました。マレーシアでの初日の運転手と同様、初老の運転手も英語が話せたので、道中は当たり障りのないことを話しました。
運転手が途中で家による理由は分かりませんでしたが、クアラルンプールまでいくことは想定外のことであったようで、少し申し訳なく思いました。出発後しばらくしてその運転手の家によりました。歩道には小さめの猫がいて、日本でもよく見かける雑種の猫とまったく変わりませんでした。次にロトの販売所にもよりました。その隣に小さな商店があって、その中には子猫がいて飼われているようでした。私たちは昼食を食べていなかったため、代わりになるものを購入することにしました。とは言ってもお菓子の類しかありませんでした。
マレーシアは突然の雷をともなったにわか雨が多く、この日の道中も数回、雨に遭遇しました。農園なのか、自然の風景なのか、または農園が自然にもどっている途中なのか判別がつきませんでしたが、南国の田舎の風景は印象的でした。そういった自然、半自然の中に粗末な家々が建っているのは不思議と記憶に残りました。
途中から高速にのりましたが、渋滞がひどくクアラルンプールまでは予想以上に時間がかかってしまいました。クアラルンプールが近づいてくると田舎の景色は薄れ、徐々に都市化された地域が多くなり、都市に入ると多くの高層ビルが建っていました。東京、台北、ソウルといったアジアの大都市は同じように見えるところも少なくなく、クアラルンプールも同様でしたが、赤道に近い都市特有の雰囲気も感じました。
目的地のKLセントラルにあるマンダリン オリエンタル クアラルンプール(Mandarin Oriental, Kuala Lumpur)が近くなる頃には19時を過ぎていたと思います。KLセントラルはペトロナスツインタワー(Petronas Twin Towers)があるので、遠くからでも大凡の位置はつかめました。ホテルに着くと運転手に短い別れを告げ、チェックインしました。
夜市
チェックインしたのは8時頃。夕食をまだとっていなかったので(昼食も十分ではありませんでした)早速出かけることに。ホテル近くに登り口があるスカイウォーク(Skywalk)という空中歩道を通り、巨大な商業施設であるパビリオン クアラルンプール(Pavilion Kuala Lumpur)を通り抜け、繁華街であるブキッ ビンタン通り(Bukit Bintang Street)の沢山の人を避けながら夜市を目指しました。途中、道端に座って物乞いをする人を何人も見かけましたが、これは台北やソウルでは見ることのない風景でした。また、路上での歌のパフォーマンスがいくつかあり、人だかりができていました。
夜市がおこなわれている通りの名前はアロー通り(Alor Street)で、道全体に人があふれ、特に向かって左側の飲食店の前はテーブルで食事中の人々でいっぱいでした。道の右側は通行のために残されていますが、そこも屋台がたくさん出店していました。空気には食べ物のいろいろな匂いが混じっていて、その中にはきっとドリアンも含まれていると想像しました。
こういう状況だと店を選ぶというのは難しく、繁盛している店のかろうじて空いているテーブルに腰を落ち着けました。沢山の客がいて、よく注文の管理ができるものだと関心しました。私はせっかく外国に来たのだからとカエルの料理とマレーシアのビールを注文しました。妻は漢方スープであるバクテー、何らかの野菜の炒めもの、ヤシの実ジュースを注文。カエルは鶏肉に近いと思いました。妻は全くカエルを食べようとはせず、私は全部食べるのを諦めました。
帰りにパビリオン クアラルンプールの中にあるマッサージ店にいったのですが、とてもひどいマッサージであったらしく、妻は途中でやめてしまいました。私はひどいというより、とても痛かったのですが、一応最後までしてもらいました。行きと同様にスカイウォークを歩いて帰りましたが、降り口を間違ったらしくKLシティーウォーク(KL Citywalk)という細長い歩道を通ってホテルまで帰りました。部屋にもどってくると、妻の誕生日を祝うケーキや花がおいてありました。