妻と私が結婚した時、結婚指輪は購入しませんでした。婚約指輪も同様です。お金がなかったということと、妻も私も指輪をする習慣がなかったというのが理由でした。妻も私も仕事柄パソコンに向かうことが多いのですが、タイピングの時に指輪が邪魔になるのではという予感もありました。代わりにラドー(Rado)というブランドの機械式腕時計の全く同じものを、結婚を記念に2台購入しました。
今年2019年の11月に結婚3周年となり、そろそろジュエリーが欲しいと妻が言い出したので、熟考の末にクリスマスにダイヤモンドのネックレスを買うことにしました。妻には指輪は特別なものでなければという考えがあり、今回も手を出さないことにしました。
ダイヤモンドのネックレスはノーブランド品をオンラインで購入することにしました。同じ予算ではブランド品はデザイン性には優れているものの、肝心のダイヤモンドの大きさが小さいように感じました。ノーブランド品は石座(Mount)やチェーンのデザインには個性といったものはなく、共通のデザインもしくはパーツが広く使われているようなのですが、ダイヤモンド自体が大きいというメリットがありました。
鑑定書(Diamond Grading Report)付きで、レビューの多いものを選べば、満足できるダイヤモンドを購入できると考えました。どのダイヤモンドのネックレスがよいか実際にいろいろと探し始めるとすぐに、ダイヤモンドにはグレードがあることに気づきました。グレードは「4C」で表されます。4Cというのは「カラット(Carat)」「カラー(Color)」「クラリティ(Clarity)」「カット(Cut)」のことです。
- ダイヤモンド(*写真はすべて購入のダイヤモンド)
ダイヤモンドの4C
カラット(Carat)
カラットはダイヤモンドの重さを表す単位です。「ct」と表され1ctは0.2gです。
カラット(Carat)
カラット |
2.0ct |
1.0ct |
0.7ct |
0.5ct |
0.4ct |
0.3ct |
0.2ct |
重量 |
0.4g |
0.2g |
0.14g |
0.1g |
0.08g |
0.06g |
0.04g |
直径 |
約8.1mm |
約6.0mm |
約5.5mm |
約5.0mm |
約4.5mm |
約4.0mm |
約3.5mm |
カラー(Color)
カラーは基本的には無色透明に近いほどグレードが高くなります(ファンシーカラーを除く)。無色透明を最高のDとし、黄色味を帯びるにしたがってZまでの23段階で評価します。
カラー(Color)
グレード |
D |
E |
F |
G |
H |
I |
J |
K |
L |
M |
N |
O |
P |
Q |
R |
S |
T |
U |
V |
W |
X |
Y |
Z |
備考 |
無色 |
ほぼ無色 |
僅かな黄色味 |
非常に薄い黄色 |
薄い黄色 |
クラリティ(Clarity)
クラリティは透明度を表す基準です。キズ、欠け、内包物(インクルージョン)の大きさ、場所、性質などを鑑定して評価が決まります。
グレードは「FL(Flawless)」「IF(Internally Flawless)」「VVS(Very Very Slightly Included)」「VS(Very Slightly)」「SI(Slightly Included)」「I(Included)」に分けられ、「VVS」「VS」「SI」は2段階、「I」は3段階にさらに分けられます。
クラリティ(Clarity)
グレード |
FL |
IF |
VVS |
VS |
SI |
I |
1 |
2 |
1 |
2 |
1 |
2 |
1 |
2 |
3 |
備考 |
10倍の拡大で無傷 |
10倍の拡大で微小な表面の欠点 |
10倍の拡大で発見困難な欠点 |
10倍の拡大で発見が多少困難な欠点 |
10倍の拡大で発見が容易、肉眼では困難 |
肉眼で容易に発見できる |
カット(Cut)
カットは人の手で加えられる要素となり、4Cで品質評価基準が定められているカッティングスタイルは「ラウンド ブリリアント カット(Round Brilliant Cut)」になります。
グレードは「Excellent」「Very Good」「Good」「Fair」「Poor」の5段階にわけられます。関連して、カット、研磨(Polish)、対象性(Symmetry)のそれぞれがExcellentの評価を受けたダイヤモンドを「3EX(トリプルエクセレント)」と呼び、専用のスコープで覗くと光の陰影による模様(上部からはキューピッドの矢、下部からはハートの模様)が現れるダイヤモンドを「H&C(ハートアンドキューピッド)」と呼びます。
カット(Cut)
グレード |
Excellent |
Very Good |
Good |
Fair |
Poor |
3EX H&C |
H&C |
3EX |
Excellent(Normal) |
購入のダイヤモンド
- カラット「0.5ct」・カラー「D」・クラリティ「SI 2」・カット「Excellent H&C」のダイヤモンドを購入
私は、数日にわたってダイヤモンドのネックレスをオンラインで探し、結果購入したのは0.5カラット(正確には0.544カラット)のダイヤモンドで、カラーは「D」、クラリティは「SI 2」、カットは「Excellent H&C」です。普段使いからフォーマルまで使えるちょうどよいサイズが0.5カラットのようでした。カラーが「D」のものは容易に見つけられた反面、クラリティは「VS」以上のダイヤモンドは探している予算内では目にしなかったです。どうも「SI 2」でも十分な品質のようでした。
できれば価値のあるものを購入したかったので「Excellent H&C」はこだわった点でした。研磨と対象性はいずれも「Very Good」です。鑑定書は大阪の「国宝連(Kokuhoren)」のもので、信用できる鑑定機関のようです(鑑定機関クラス2に該当)。石座とチェーン(アジャスター付き)はプラチナで、それぞれPt900(純度90%)とPt850(純度85%)です。石座の爪(Prong)は6本爪のものにしました。
届いたダイヤモンドが本当に良いものかどうかは、比較するダイヤモンドや経験がないので厳密には分からないというのが本当のところです。貴金属買取店に持っていけば分かると思いますが、実行する機会は当分なさそうです。妻が身につけているダイヤモンドの輝きが、価格に見合うものかどうか気になる日々が続きそうです。
ダイヤモンドの写真
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- ダイヤモンド ネックレス全体
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- ダイヤモンド クローズアップ(内包物・裏側のカットにフォーカス)
- ダイヤモンド 石座(Mount)
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