犬のステラを家族に迎える[2020.1.5]

ステラの写真 ペット

我が家には今年6才になる犬のアスターがいますが、いつかはアスターの遊び相手、つまるところもう1匹の犬を飼うことになるかもしれないと漠然と考えていました。これは予感といってもいいかもしれません。私は犬や猫とはある種の運命的な出会いがあり(運命的というのは大げさですが)、この出会いは無理に探さなくても、自然とやってくるものだと考えています。その新しい出会いが2020年になったばかりの、冬の寒い日々におこりました。

2020年のお正月1月2日に仙台市の一番町商店街で、妻と一緒に犬のアスターの散歩をしていました。私たちはよくこの仙台市の繁華街でアスターの散歩をしますが、時たま犬が好きな方々と会うことがあります。この日も一人の高齢の女性が私たちに声をかけてきました。その女性もイタリアングレーハウンドを飼っていて、アスターと顔が似ているようでした。

この女性が一番町のペットショップで売れ残っている50,000円のイタリアングレーハウンドのことを言い出しました。私は最初、目の前のこの女性がその50,000円のイタリアングレーハウンドを購入したのかと思ったのですが、そうではなくこのときもペットショップで売られている状態らしかったです。このときのやり取りはこれだけだったのですが、これが新しい犬を迎え入れるきっかけになりました。

一番町商店街で犬を販売しているペットショップは2軒あります。1軒は自宅から徒歩10分程度のところにあるので、このときのアスターの散歩の帰りに寄ってみました。そうすると70,000円に値引きされて販売されているイタリアングレーハウンドがいました。3ヶ月を過ぎたくらいの子犬でした。体が白く、顔は白地に薄いブルー(青みがかった灰色)の模様のある小さな子犬で、ケースの中で寝ていました。女性が言っていたのがこのイタリアングレーハウンドだったのかは分からなかったのですが、まだ3ヶ月を過ぎたばかりの子犬なので、誰かに買われる可能性は少なくないと思いました。

お正月が過ぎた1月4日に、一番町商店街の北の端にある百貨店に靴や鞄を何となく見にいきました。百貨店で使える商品券を持っていたからです。その百貨店で妻と待ち合わせをし、一緒になると家に帰ることにしました。この百貨店の近くにも小さなペットショップがあって、妻が寄ろうと言い出しました。寄ってみると表のショーウインドーの右下に小さく丸まって寝ている雄のイタリアングレーハウンドがいました。価格は値引きされていて50,000円でした。この子犬が先日の女性が言っていたイタリアングレーハウンドでした。

この子犬が生まれたのは2019年6月だったので7ヶ月を過ぎていました。7ヶ月というのは微妙な時期だと思いましたし、そのために50,000円になっていたのだと思います。ちょうど売れ残っていたアスターと出会ったのもアスターが生まれて7ヶ月の時でした。そのときのアスターと比べると、このフォーン(明るい茶色)のイタリアングレーハウンドは随分小さいと感じました。イタリアングレーハウンドは寒さにとても弱いのですが、冬の寒い時期に外気のあたるショーウインドーの側に置いておくは適切だとは感じませんでした(店舗内の温度は分かりませんでしたが)。子犬はずっと丸まって寝ていたので、どんな顔かは分かりませんでした。このときは店内には入りませんでした。

帰宅後も妻も私も先程見たイタリアングレーハウンドの子犬が気になっていました。アスターに遊び相手が欲しいというのは過去に何度か会話にでていましたが、直ぐには先程のイタリアングレーハウンドを家に迎え入れようとはなりませんでした。私はきっと飼うことになりそうだと感じていましたが、妻はそこまでではなかったと思います。ただ妻は子犬の健康をとても心配していました。妻と私は、もし飼うことになったら名前をどうするかをなんとなく一緒に考えて、アスターと同様に星を意味する「ステラ(Stella)」にすることにしました。

翌日の昼頃に私一人でアスターの散歩にいった時に、昨日のペットショップに寄りました。この日のステラは寝ておらず、ガラス越しにアスターを見つけると盛んに吠えてきました。ステラが思っていたよりは元気だったので安心しました。直ぐに妻にインスタントメッセンジャーのWhatsAppで伝えました。ステラの顔はフォーンの地に白と僅かなブルーが入っていました。首の後ろ側にはほんの小さな白い斑点がありました。店内に入ってアスターとの相性を確認しようかと思いましたがやめておきました。ステラとアスターとの相性に関してはあまり心配はしていませんでした。アスターはドッグランで他のイタリアングレーハウンドと仲良く遊んでいたからです。

この日の午後は、日曜にも関わらず仕事に出ていた妻と合流し、中央通りから仙台駅前をぶらぶらしました。一通り買い物などの用事が済んだ後、再びステラを見にいくことにしました。翌日の1月6日が仕事初めだったので、もし飼うのであればこの日中に決めたいと考えていましたし、飼う気持ちが強いのであればできるだけ早くステラを家に連れていきたかったです。私はこのときにはステラを飼うことをほぼ決めていました。

ペットショップに着くと店内に入って、ステラを見せてもらうことにしました。ステラは最初の印象どおり7ヶ月の割には小さく、とても痩せているように感じました。イタリアングレーハウンドは犬種的にとても細い体型をしていますが、それにしても素人目には肉づきが悪いように思いました。ステラの体の色は純粋なフォーンというより僅かなブルーが入っているようでした。このときに、妻に「どうしようか?」と聞きましたが明確な返答はなかったです。その意味するところは、私が決めてよいということだと思いました。ステラを見ながらもう一度よく考え、ステラをこのまま置いていくという気持ちがないことを確認し、店員にステラを連れて帰りたいことを告げました。

諸々の手続きが終わり、ダンボールの箱に入れたステラを連れてタクシーで帰宅しました。家のキッチンでゆっくりと箱を開け、ステラとアスターの対面となりました。予想通りアスターは過剰に反応することはなかったです。ところが翌日、アスターのご飯を食べようとしたステラは耳をアスターに噛まれてしまって、深夜の動物病院のお世話になりました。耳のケガがあまり大きくなかったのが幸いでした。ステラを迎えた最初の1週間はもちろん楽しいものでしたが、あちこち好き勝手にトイレをするステラとの悪戦苦闘の期間でもありました。

家に連れてきた数日後から短時間だけステラを散歩に連れ出しましたが、ステラは怯えてなかなか足を動かしてはくれなかったです。アスターは初めての散歩の時から歩き回るのを楽しんでいましたが、ステラは時間がかかりそうです。一方で、ステラは家の中では日に日に元気がよくなり、アスターは傍若無人に振る舞うステラには手を焼いているようで、少し疲れ気味のようです。

アスターとステラの写真

アスターとステラの出会いの写真
アスターとステラの出会い 2020.1.5
ステラの写真
ステラ 2020.1.6
アスターとステラの写真
アスターとステラ 2020.1.10
散歩中のステラの写真
散歩中のステラ 2020.1.10
ブーツに乗るステラの写真
怯えてブーツに乗るステラ 2020.1.11
散歩中のアスターとステラの写真
散歩中のアスターとステラ 2020.1.11
散歩の途中で広場にいるアスターとステラの写真
広場のアスターとステラ 2020.1.11