2018年6月30日(土)から7月1日(日)に妻と私の両親と青森旅行に出かけ、初日に十和田市現代美術館(Towada Art Center)まで足を運びました。この旅行は青森県十和田市の親戚を訪問することが一番の目的だったのですが、その前に十和田市現代美術館にいくことになりました。私たちは車で移動だったので、美術館の裏側にある車10台分の駐車場(無料)に空きがあって助かりました。旅行には犬のアスターも連れて行ったので、交代で誰かは美術館の外でアスターの相手をしていなければならなかったです。
十和田市現代美術館の周辺は碁盤の目のように道が重なり合っていて、整頓された町並みの印象がありました。この美術館は官庁街通りという道に面していました。人や車が混雑しているような場所ではなく、むしろ人影は少なかったです。美術館周辺にも作品が点在していました。
十和田市現代美術館はそれほど大きな規模の美術館ではありませんでした。むしろ小さい部類に入るかもしれないくらいでした。特徴的なのは、作品が先にあって、その作品を展示するために建てられた美術館の印象がしました。なぜそのような印象がしたのかというと、展示室が作品ごとに独立した建物になっていたからです。それぞれの建物は大きさが異なる白い立方体といったミニマルな外観で、通路でつながれていました。中には階段で上の階にいく建物もありました。十和田市現代美術館の設計者は、豊島美術館などで知られる建築家の西沢立衛 (にしざわりゅうえ)です。
印象に残った展示作品は、チェ・ジョンファ(Choi Jeong Hwa)「フラワー・ホース」、ロン・ミュエク(Ron Mueck)「スタンディング・ウーマン」、スゥ・ドーホー(Suh Do Ho)「コーズ・アンド・エフェクト」、R&Sie(n)「ヒプノティック・チェンバー」などでした。これらの作品は、例えば絵画作品と比べるとだいぶ大きいという特徴がありました。またある種の不気味な感じも受けました。私は細かいパターンが密集しているもの(ザクロのように)が苦手で、大小の花の造形物に全体がくまなく覆われている「フラワー・ホース」のような作品には生理的に多少の気持ち悪さを感じてしまいました。
だいたい2時間ほどで一通りほとんどの作品に触れることができました。額に入った絵画はなく、作品の多くは立体作品やインスタレーションでした。十和田市現代美術館は、アートを鑑賞することよりも体験することに重きを置いているように感じました。
住所 | 〒034-0082 青森県十和田市西二番町10-9 |
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開館時間 | 9:00–17:00(最終入館16:30) |
休館日 | 月曜日 年末年始 |
観覧料 | 大人1200円 *企画展の無い時期は520円(2019年10月1日より変更) 高校生以下無料 |
写真撮影 | 可(条件あり) |