春の泉ヶ岳登山［2023.4.23］

2023年4月23日（日）に泉ヶ岳（いずみがたけ）を妻と二人で登山した。「登山」は今年の我が家のある種のキーワードとなっていて、妻は登山靴を新調したほどだ。私たちから今年最初の登山に選ばれた泉ヶ岳は、宮城県仙台市泉区の標高1,175メートルの火山性の、仙台市周辺では広く親しまれている山の一つだ。私自身も仙台市郊外から北西方向に眺めることのできる泉ヶ岳の姿を美しいと感じている。

: 泉ヶ岳登山案内図｜ 2023.4.23

この日は午前10時頃に、標高約530メートルの泉ヶ岳スキー場前の大駐車場に到着した。仙台市都心部から泉ヶ岳までは車で50分程度だった。私たちは水神（すいじん）コースから山頂を目指すことにした。泉ヶ岳には他に滑降コース、かもしかコース、表コースがある。登山者への案内板によると、水神コースは山頂までは1時間50分ともっとも短時間で登ることのできるコースのようだった。

仙台市や仙台市周辺で育った人は、少なからずそれなりに多くの人が泉ヶ岳に登山したことがあるのではないかと思う。そして、その登山の印象は「結構大変だ」というものに違いないのではないだろうか。実際、泉ヶ岳登山は決して楽ではない。岩も多く、勾配も厳しい場所があり、登山の時間は長くはないが、それなりに体力を消耗する。

: 水神の小川｜ 2023.4.23
: 大岩近くの登山道｜ 2023.4.23
: 遠方の蔵王連峰の眺め｜ 2023.4.23

水神コースには出発地点から山頂までの間に水神平、水神、大岩、さいの河原という4つの地点がある。水神平と水神までは比較的軽やかな登山ではあったが、水神からさいの河原までは一点して勾配が急で、苦しい登山となった。私の妻は大岩あたりからさいの河原までの間に何回か気持ちが折れ、引き返したいと言い出したくらいである。一方で、この大岩からさいの河原までの行程では、泉ヶ岳から東方の仙台平野や、南方の蔵王連峰への雄大な眺めが目にすることができた。

: 泉ヶ岳山頂｜ 2023.4.23

泉ヶ岳の山頂周辺は平坦な形状になっていて面積もそれなりに広く、山頂から遠くの風景を眺めることができなかった。私たちは山頂で持参したおにぎりなどを食べ、小休憩した後、かもしかコースで下山することにした。かもしかコースも、出発地点までの中間付近にある岡沼の手前までは勾配が急で、登ったときと同じように足に負担のかかった辛い行程となった。

: 岡沼から泉ヶ岳山頂への眺め｜ 2023.4.23
: 泉ヶ岳スキー場から仙台平野への眺め｜ 2023.4.23

岡沼に着き、その先の兎平を通るころには山道に険しさがなくなり、簡単ではなかった登山が終わりに近づいているのを感じた。兎平には白樺林が広がっていて、白樺の白い幹が美しかった。私たちは泉ヶ岳スキー場のリフト降り場付近に着き、スキー場を通って下山した。

泉ヶ岳のその他の写真

: 水神から大岩への登山道｜ 2023.4.23
水神から大岩への登山道は、勾配がとても急で岩も多い
: さいの河原｜ 2023.4.23
: 泉ヶ岳から仙台市都心部への眺め｜ 2023.4.23
写真中央に田植え前の田んぼと国道457号線（根白石バイパス）が見える
: かもしかコース｜ 2023.4.23
写真では分かりづらいかもしれないが、かもしかコースの勾配も急だ
: 兎平の白樺林｜ 2023.4.23

［カメラ］PENTAX KP ［レンズ］SIGMA ZOOM 17-70mm F2.8-4 DC MACRO HSM | Contemporary

追記：白鳥と泉ヶ岳［2024.1.5］

2024年1月5日（金）の正月明けに、仕事の用事で泉ヶ岳方面に車で向かった。国道457号線（根白石バイパス）付近に、稲を刈った田んぼで羽を休めている白鳥の群れがいた。数えてはいないが、50羽以上いたと思う。近くに郊外の新興住宅地があるこの地域に白鳥が飛来するのをすっかり忘れていたので（このウェブサイトの他のブログ記事に白鳥と泉ヶ岳の写真がある）、けっこう驚いた。

泉ヶ岳山頂付近には薄っすらと雪が積もっていたが、2024年の正月は気温が高く、1月5日も10度を超えたので、積雪はほとんどなかった。写真をよく見てみると、泉ヶ岳スキー場の真上、山の稜線近くに線状に白く雪が積もっている場所がある。これはもしかしたら水神コースの大岩付近の登山道ではないかと想像する。また、泉ヶ岳の向こうに雪が積もっている山頂がわずかに見えるが、おそらく三峰山（みつみねやま）ではないかと思う。

: 白鳥と泉ヶ岳｜ 2024.1.5
地面が露出している場所は泉ヶ岳スキー場、右側の道路が国道457号線（根白石バイパス）
: 泉ヶ岳スキー場から泉ヶ岳山頂付近｜ 2024.1.5
山の稜線近くに白く雪が積もった線が見える