SAAB(サーブ)9-3(ナインスリー)

サーブ 9-3の写真 ライフ

2020年の年末に自宅の車を変えることにしました。変えることになった車は正確には妻のものだったのですが、結婚後はほとんど自分のもののように使っていました。SAAB(サーブ)9-3(ナインスリー)という車種で、約20年前に製造された車でした。車の形式としてはFF (前輪駆動)の5ドアハッチバックで、結構パワフルな過給器(ターボ)付きのガソリンエンジンでした。色はマットな白でした。

約20年前の車の割には、走行距離は約7万キロメートルと少なめでした。故障はあまりなかったのですが、大きな故障としてはエンジンの冷却系の故障があったり、インジェクション(燃料噴射装置)の不良によりエンジンの4気筒中1気筒が動いていないことがありました。

サーブ(サーブ オートモービル Saab Automobile AB)はスウェーデンの自動車メーカーだったのですが、今は事実上なくなってしまった状態です。余談ですが、サーブは航空機でもよくしられた名だと思います。SAABはスウェーデン航空株式会社(Svenska Aeroplan AB)の略です。

サーブのロゴタイプ(サーブ 9-3)の写真
サーブのロゴタイプ(サーブ 9-3のバックエンド)

メーカーがなくなってしまった(破産し買収されブランド廃止)ことは、部品の供給に支障がありました。妻の車はあちこち不具合が出ていても、中古部品の価格の高さもあって、なかなか修理が難しくなっていました。

このメンテナンスの難しさが買い替えの一番の理由でした。他には、もっと人や荷物を多く積める車がより自分たちのライフスタイルに合っていそうだったので、ミニバンへの買い替えを検討していました(実際にはステーションワゴンを買うことになるのですが)。

サーブ 9-3は性能も良く、結構レアな車でもあったので気に入ってました。排気量2,000シーシーのターボエンジンは十分な性能でしたし、外観(エクステリア)にはサーブらしさがあって、独特の優雅な雰囲気が感じられました。デザインは基本的に直線的なのですが、角が丸く、後ろ側(お尻側)に少しボリュームがある形をしていました。最近は複雑な形状をした車のデザインが多いのですが、サーブ 9-3のような単純な形の車がずっと好みです。

サーブ 9-3の後ろからの写真
サーブ 9-3 後ろからの写真

乗り心地は質実剛健といった感じで、ハンドルやアクセルはやや重く、足回りは少し粗野な印象もありました。高速道路での安定性はよく、安心して運転できました。エンジンも高速域でよりスムーズに回っていた印象でした。実際に、高速道路での時速100キロメートルでの走行のフィーリングはとてもよかったです。反対に、停止状態からの加速は凡庸で、やや重い感じでした。弱点は燃費が悪く、ハイオク仕様のため燃料代は高くかかりました。

妻と一緒にもっとも遠出したのは、仙台市から高速で盛岡市までだったと思います。その他、蔵王や鳴子など、犬のアスターも連れて、宮城県内のあちこちにいきました。結婚後、最初の5年間に乗っていた思い出深い車です。

尚、このサーブ 9-3は中古車ディーラーに下取りをしてもらい(買った中古車ディーラーと同じ)、今後はサーブファンのために修理し、販売するらしいです。

追記 サーブ 9-3の車内[2022.1.10]

サーブ 9-3の車内の写真を追加します。サーブ 9-3は外観だけではなく車内(インテリア)のデザインにもサーブらしさがあって、その意匠や、深いグレーの色合いはなかなか素敵でした。妻のサーブ 9-3はカーナビゲーションを搭載していなかったので、尚更サーブらしい独自の雰囲気が強くありました。

サーブ9-3の車内(ステアリングホイール・センタークラスター・レジスター)の写真
サーブ 9-3 レジスター(空調の吹き出し口)、センタークラスター、カーオーディオ、ステアリングホイール
サーブ9-3の車内(インパネ・レジスター・Aピラー・左フロント助手席ドア)の写真
サーブ 9-3 左フロント助手席ドア、Aピラー、レジスター、インパネ(インストルメントパネル)
サーブ9-3の車内(センターコンソール・シフトレバー・イグニションキーシリンダー)の写真
サーブ 9-3 センターコンソール、シフトレバー、イグニションキーシリンダー