先日、泉ヶ岳(いずみがたけ)山麓の森の中にある「OGATA YAMA」にいってきました。偶然会った知人と久しぶりに会食することになり、予約をとってもらったのです。この知人とは仙台市郊外の商業施設で本当に偶然にお会いしたのです。コロナ禍の中で人とのつながりを大事にしたい気持ちが強くなっていたこともあって、お食事を一緒にすることにしました。
泉ヶ岳は、場所によっては仙台市中心部からも一望できる優美な山で、標高は1,175メートルです。山頂までの登山が人気で、豊かな自然環境があります。スキー場も2ヶ所あります。
OGATA YAMAは、家具・インテリアデザイナーの尾形 欣一(きんいち)氏の自宅兼ギャラリーで、お食事をいただくこともできます。尾形 欣一氏はOGATA Inc.(有限会社オガタ、株式会社尾形欣一デザインオフィス)を設立し、Beans Chair(ビーンズチェア)などがよく知られています。OGATA Inc.はOGATA YAMAに隣接しています。
OGATA YAMAはモルタルでできたドーム型をしていて、とても印象的でした。ウェブサイトでは「小さな森の中にある山の形をした家」と説明されています。すぐ近くには小川が流れていて、森の自然の雰囲気をとても感じました。小川の水は非常に清浄だそうです。訪問したのは12月中旬の夕暮れだったので木々の葉はすっかり落ちていて、ドーム型の建物のシルエットが森を背景にうっすらと浮かび上がっていましたが、葉が茂っている季節だともっと森と同化した状態になるそうです。
また、入口がモルタルの大きな塊で構成された階段になっているのは、足を運ぶ動作を意識して欲しいからなのだそうです。気をつけて進まないと足を踏み外しかねないつくりになっていて、本当に注意して足を進める必要があります。OGATA YAMAのドーム状の建物は、細部にいたるまでそのように深く考えられて設計されているようでした。
OGATA YAMAを運営していらっしゃるのは奥さまの尾形 文子(あやこ)さんで、この日も詳しく建物を説明してくださったり、食事を用意してくださりました。メインメニューはビーフストロガノフでした。また、和紙職人ハタノワタル氏の和紙のお皿にスープと一緒に盛り付けられた炊いた大根には、珍しい柑橘類のジャバラが味覚のアクセントとしておかれていました。
建物の内部からみる夕暮れの森の色彩が濃く青味がかっていて、としても静寂で神秘的でした。そして、OGATA YAMAの建物は空間だけではなく、時間の流れも強く意識できる場所という印象を持ちました。
尚、OGATA YAMA訪問には予約が必要です。予約なしでの入場や写真撮影はできません。
名称 | OGATA YAMA |
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住所 | 〒981-3225 宮城県仙台市泉区福岡字下鎖13-2 |
営業時間 | フレックス *要予約 |
定休日 | 不定休 |
駐車場 | あり |
電話 | 090-7067-2570 |
Web | https://www.ogata-japan.com/ogata-yama/ |