岩手県三陸町 崎浜港 白黒フィルム[1998.9.13]

三陸町崎浜港で荷を運ぶ漁師の写真 ワーク

1998年の夏の短い期間、私はナカジマの親戚の本家がある岩手県気仙郡三陸町(現大船渡市三陸町)で過ごしました。 それは9月のことでした。私は大学4年生だったので学生としての最後の夏でしたが、あいにく7月から8月にかけての約1ヶ月間、腸の病気で東京都八王子市内の病院に入院していました。三陸町にいくまでは、とてもつまらなく、辛い検査ばかりの夏を過ごしていたわけです。

三陸町というのは漁業が中心の小さな町でした。過疎地といってもいいかもしれませんでした。それは今でも変わらないはずだと思います。当時は仙台から三陸町まで車で約4時間程度の道のりでしたが、今は三陸自動車道という高速道路ができたため約3時間弱でいけます。三陸町は岩手県の海側の南部に位置しているので、距離的には宮城県に近い位置にあります。

当時から私はスチールカメラをよく使っていたのですが(むしろ今より使っていたかもしれません)、このときも、朝の漁港で働いている人々を白黒フィルムに残しました。直近の1ヶ月間を病院で過ごしていたため、撮影への意欲は高くなっていたはずだと思います。

漁港の名称は崎浜港で、親戚の家から徒歩で5分程度の距離にありました。私は働いている人々に断りもなくカメラを向けていたわけですが、特に嫌がられることもなく(恥ずかしがる女性はいましたが)、穏やかな雰囲気のある漁港でした。この日は朝霧が濃く、風景に少し神秘的な奥行きを作っていました。

このときの写真の粒状性が粗いのはISO感度400の白黒フィルムを使用したためですが、当時はISO感度400を常用にしていた記憶があります。フィルム現像は私自身でおこないました。

カメラは、このときですら大変古いカメラとなっていたNikon Fを使いました。このNikon Fは大学時に好んで使っていたカメラで、今も所有しています。

三陸町の写真

三陸町崎浜港で作業の合間にタバコを吸う漁師の写真
タバコを吸う漁師 | 三陸町崎浜港 1998.9.13
三陸町崎浜港で小型漁船に乗る高齢の漁師
小型漁船上の漁師 | 三陸町崎浜港 1998.9.13
三陸町崎浜港で作業中の女性の写真
作業中の女性 | 三陸町崎浜港 1998.9.13
三陸町崎浜港の全景の写真
港の全景 | 三陸町崎浜港 1998.9.13
三陸町崎浜港で釣りをする少年の写真
釣りをする少年 | 三陸町崎浜港 1998.9.13

[カメラ]Nikon F [レンズ]NIKKOR-S・C Auto 1:1.4 f=50mm [フィルム]Kodak T-MAX 400 [スキャナー]EPSON GT-X970