「秋保ワイナリー」と「了美 Vineyard and Winery」宮城県のワイナリー

最近、ナカジマの居住する（出身地でもある）宮城県内の2つのワイナリーにいく機会がありました。1つは「秋保（あきう）ワイナリー」で、もう1つは「了美（りょうみ） Vineyard and Winery（ヴィンヤードアンドワイナリー）」でした。

秋保ワイナリー

秋保は仙台の奥座敷とも言われる温泉地で、仙台市都心部から車で約40分でいくことができます。規模の大きい温泉旅館（ホテルと言ってもよい）が多い印象があります。

秋保ワイナリーは地元の仙台ではそれなりに知られたワイナリーですが、ホームページの情報によると設立は2014（平成26）年なので、まだまだ新しいワイナリーです。秋保ワイナリーは温泉地のすぐ近くにあるので、秋保にいくときはすぐ側を車で通り過ぎることはよくあったのですが、今回初めて寄ってみることにしました。

県道62号線から脇道に入って小道を少しだけ登るとブドウ畑が見えてきました。そしてブドウ畑に隣接するように建物があって、ブドウ畑に面した西側半分はレストランとショップになっていました。建物の南側はちょっとした広場になっていて、屋根付きのテーブルとチェアがあったので時期や天候次第では屋外でのBBQができそうでした。この日はあいにく小雨まじりの曇った天候だったこともあってか、BBQの風景は見れませんでした。

レストラン（あるいはカフェ）は先にキャッシャーで注文と支払いを済ませるセルフオーダー式で、ショップが併設されていました。ショップで販売しているものは当然ワインが中心でしたが、それ以外に地元の食品や雑貨がそれとなく置かれていました。妻と私が入店したときは施設関係者と思われるグループだけが席についてミーティングをしていましたが、私たちの後には3組の来客がありました。

正確にメニュー名を覚えてはいないのですが、妻は3種類飲み比べセット（おつまみあり）、私は車を運転する必要があったので辛口ジンジャーエールを注文しました。飲み比べセットの白のスパークリングワインの「Delaware Petillan（デラウエアペティアン）」が気に入ったので、最後に1つだけ残っていたボトルを購入しました。

: ブドウ畑｜秋保ワイナリー 2021.8.12
: レストラン・ショップ｜秋保ワイナリー 2021.8.12
: 広場｜秋保ワイナリー 2021.8.12
: 飲み比べセットと辛口ジンジャーエール｜秋保ワイナリー 2021.8.12

名称	株式会社仙台秋保醸造所／秋保ワイナリー
住所	〒982-0241 宮城県仙台市太白区秋保町湯元枇杷原西6
営業時間	レストラン・ショップ 9:30-17:00
定休日	火曜
駐車場	あり
電話	022-226-7475
Web	https://akiuwinery.co.jp/

了美 Vineyard and Winery

仙台市の北部と隣り合う大和町（たいわちょう）には七つ森（ななつもり）と呼ばれる7つの山の連なりがあります。仙台都心部の高層ビルからもこの七ツ森は一望することができます。一番標高が高いのは笹倉山（大森）で、507メートルです。この笹倉山の南側には南川ダムがあります。

この南川ダム周辺にはカフェが幾つかあるようでした。というのは、妻と私はここ最近は休日にすることがなくなってしまい（主にコロナ禍が原因）、仙台市周辺や宮城県内の雰囲気のよさそうなカフェを探していて、南川ダム周辺を見つけたのでした。また、南川ダム周辺は、週末に自然の中で暮らすための別荘地としても有望なのではないかと考えていました。別荘が今すぐ欲しいわけではありませんが、あくまでも将来の選択肢の1つとして考えていたところでした。

8月中旬の週末に県道264号線を車で北上し、南川ダムを目指しました。この日は我が家の2匹の犬たちも一緒でした。県道264号線から国道457号線に移ってすぐ、南川ダム方面への脇道に入ると了美 Vineyard and Wineryの看板が目に入りました。約1週間ほど前に秋保ワイナリーにいったことがあったので、妻と私はワイナリーには感度が高くなっていました。そこでカフェではなく、了美 Vineyard and Wineryを目指すことにしました。

私は仙台市と大和町に挟まれた富谷町（現富谷市）で育ったので、南川ダム周辺は広い意味では地元と言ってもいいくらいです。少なからず懐かしい気持ちで南川ダムへの緩やかな登道を車で進み、ダムが目前に広がるとダム湖である「七ツ森湖」に掛かる橋を南側から北側に渡り、西の山並みの方向へ車を向けました。了美 Vineyard and Wineryは七ツ森湖から数キロ先にあるようでした。

一本道を1キロメートルほどいくと、道が二股に分かれる地点に着きました。向かって右手側の細い山道に了美 Vineyard and Wineryの看板があったので、その細い山道を進んでいきました。妻と私は、ワイナリーはおそらく小規模なもので、カフェやレストランといったような施設はないのではないかと想像していましたが、細い山道を進むことでその考えはより強固なものになっていました。そして、思っていたよりも長く車を走らせていくと右手側に施設が見えてきました。

その右手側にハンドルをきると、想像していた以上に広い面積のブドウ畑が見え、それから丘というか山というか、小高い場所に現代的な黒い建物がありました。その小高い場所に登っていくと駐車場があり、少なくない車が停まっていました。想像より広い敷地で、全く新しい施設であったことに妻と私は正直驚きました。後日調べてみると、了美 Vineyard and Wineryの醸造所は2017（平成29）年に竣工したばかりのようなので、秋保ワイナリーと同様に新しいワイナリーであることが分かりました。

ワイナリーの北側はより高い山があって、距離が近いため迫ってくるような迫力がありました。距離がとても近いので山が大きいのか小さいのかわからずスケール感が狂ってしまっている感覚がありました。後で調べると、この山は「赤崩山（あかくずれやま）」という名称でした。また、都心部の高層ビルからたまに眺めることがある七ツ森を、そのときは山の上から見下ろすことになり新鮮な体験でした。同様に目の前の山並の向こうは、仙台市内から遠くに見ることがある泉ヶ岳（いずみがたけ）の山頂付近となっていて、これも初めて目にする新鮮な眺めでした。

レストランである「了美 Wine & Dine（ワインアンドダイン）」の15時までの営業時間は既に過ぎていたので、この日は飲み物だけをテイクアウトで注文しました。妻がスパークリングワイン、私はコーヒーだったと思います。

: ブドウ畑｜了美 Vineyard and Winery 2021.8.21
: 赤崩山を背にした妻とステラ｜了美 Vineyard and Winery 2021.8.21
: 七ツ森｜了美 Vineyard and Winery 2021.8.21
: 了美 Wine & Dineの建物と赤崩山｜了美 Vineyard and Winery 2021.8.21

了美 Vineyard and Winery 再訪

妻と私は了美 Vineyard and Wineryを1週間後に再び訪れて、ランチをいただきました。妻は「夏のパスタランチセット」を、私は「イワナライス」を注文しました。飲み物は二人とも、ノンアルコールカクテル「季節の果実スパークリング」にしました。このときは、メロンのノンアルコールカクテルでした。私たちは中央付近の席に案内されたのですが、窓際の席は山々の眺めがよさそうでした。店内はレストランとしては充分に広かったです。帰り際には、ショップで「Pulltap’s（プルタップス）」のワインオープナーを購入しました。

1回目に訪れたときは小雨まじりの曇った天気だったのですが、2回目は晴れ間が見えることもありました。8月中旬の駐車中の車内は高温になることもあるので、犬たちは連れてきませんでした。

: 夏のパスタ｜了美 Wine & Dine 2021.8.28
: イワナライス｜了美 Wine & Dine 2021.8.28
: 季節の果実スパークリング｜了美 Wine & Dine 2021.8.28
: Pulltap’s（プルタップス）ワインオープナー｜ 2021.９.18

名称	株式会社みらいファームやまと／了美 Vineyard and Winery
住所	〒981-3625 宮城県黒川郡大和町吉田字旦ノ原36-15
営業時間	了美 Wine & Dine ランチ11:00-15:00 ディナー（貸し切り）17:30-21:00 ショップ10:00-17:00
定休日	火曜
駐車場	あり
電話	022-725-2106
Web	https://ryomi-wine.jp/

追記［2021.9.20］

妻と私、そして私の両親と、2021年のシルバーウィーク中の9月20日（敬老の日）に了美 Vineyard and Wineryにいってきました。家族と昼食を囲みたかったのですが、客が多く待ち時間が1時間もあったので諦めました。この日は天気がとてもよくて前回、前々回の訪問の時よりずっと風景が鮮やかだったので、それを見れたのは収穫でした。

その後、私たちは泉ヶ岳に向かう道の途中にあるそば屋「椿寿庵（ちんじゅあん）」で昼食をとることにしました。