2019年6月13日(木)から6月17日(月)の日程でのフィリピン旅行のブログ2回目です。エスカヤ(Eskaya)での一夜を過ごし、6月15日(土)の朝となりました。早朝5時30分に目覚め、6時にアイランドホッピング&ドルフィンウォッチングでパミラカン島(Pamilacan Island)に船で向かう予定でした。
6時少し前にレストランで朝食を受け取り、船の待つ砂浜にいきました。船は船体が白く、種類はバンカーボート(Bunker boat)と呼ばれるのもので、最大で10名ほどが乗れそうでした。この日は妻と私、フィリピン人のガイド2名の合計4名でした。一人は水色のTシャツに黒のショートパンツ、もう一人は白のTシャツに赤のショートパンツでした。私たちは水着にラッシュガードを着ていて、ゴーグルとシュノーケル、カメラ2台、財布、そして朝食といった最小限の荷物でした。エスカヤのビーチから南東にパミラカン島は肉眼で見え、距離は約15キロメートル。パミラカン島へのボートの費用は5,000ペソ。ガイドの2名は多少は英語を話すことができました。
ドルフィンウォッチング
ボートはエンジン音を上げてビーチを出発し、まっすぐパミラカン島を目指しました。私は船の揺れに弱いので、起床後すぐに酔い止めの薬を飲んでいて、妻も同様でした。会話を積極的にするには、エンジン音が大きかったので、写真撮影に専念することにしました。私たち二人は、ガイドから渡されたライフジャケットを着ていました。
出発から40分ほどたったところで、エンジンの音が下がり、ガイドの二人からドルフィンウォッチングにいくかどうかの確認がありました。事前に依頼したつもりだったため、当然のことながら私たちはドルフィンウォッチングに連れていくよう答えました。ガイドの二人は、パミラカン島に向かって右側(パミラカン島の北側)の海上に2、3隻の船が集まっている場所を確認し、そこへ船の進路を変え、約20分でその集まりに加わることができました。
そこには複数のイルカの群れがいて、集まっていた船はそのイルカの群れを追いかけていました。船は私たちと同様にバンカーボートで、多くの観光客が乗っていました。1つの群れに何頭のイルカがいるか分かりませんでしたが、少なくとも10頭以上ではないかと想像しました。水族館で見るイルカショーのイルカと比較すると、このときのイルカは比較的小さなサイズではないかと思いました。フィンのあるイルカの背中は濃い青もしくは黒に近い色でした。一度水上へ飛び跳ねるイルカの姿を見ることができました(残念ながら撮影はできませんでした)。
私たちのボートも他のボートも、イルカの群れと並走するようにゆっくりとしたスピードで海の上を移動していました。イルカの群れはずっと海面にフィンと背中を見せているわけではなく、一定時間潜ることがあったため、度々群れを見失いました。私たちは、約30分間にわたってドルフィンウォッチングを楽しみ、再びパミラカン島へ向かうことにしました。
パミラカン島
パミラカン島へ向かう間、赤いショートパンツのガイドからツアーオプションの交渉がありました。主なオプションは何れもシュノーケリングで、魚を見るもの、サンゴを見るもの、そしてウミガメを見るものでした。整理すると、彼らのサービスは、私たちをドルフィンウォッチングとパミラカン島へ連れていくことで、シュノーケリングは別なガイドによる別なサービスのようでした。費用はそれぞれ500ペソほどだったと思います。ゴーグルとシュノーケルのレンタルもあったと思いますが、予期していない交渉だったこともあって、どういったオプションがあったかは正確には思い出せません。
妻は私に選んで欲しいようだったので、数分の検討の結果、私は魚とサンゴを選びました。ウミガメに全く魅力を感じなかったわけではありませんが、3つは多いと考えました。ゴーグルとシュノーケルは、私が使う1セットを持参しており、妻は不要とのことでだったので、レンタルの必要がありませんでした。交渉が終わると、赤いショートパンツのガイドは船の舳先に立ちました。
午前7時45分頃にパミラカン島に着きました。パミラカン島の印象は、開発が進んでおらず、エスカヤのあるパングラオ島(Panglao Island)以上に美しい島でした。人間の手によるものはいい意味で粗野なものばかりで、ビーチは白く、海はエメラルドグルーンで、とてもきれいでした。そこは「パブリック パミラカン ビーチ(Public Pamilacan Beach)」という名前のビーチのようでした。少なくない島の人々が日陰に腰をおろしていました。渚では子供たちが無邪気に遊んでいました。ボートを降りるときにオプション費用を赤いショートパンツのガイドに渡しました。私たちは彼の後に付いて、ビーチからわずかに島の中に入った食堂のような場所にいきました。
そこは食堂といっても、砂の上に椅子とテーブルを置き、取り敢えずの屋根のある建物で、その奥は島の住居ではないかと思いました。住居エリアには放し飼いのニワトリの親子、放し飼いの犬が一匹いました。何の指示もないので、私たちから赤いショートパンツのガイドに朝食を食べてよいか聞いたところ、「よい」という返答でした。30分ほどかけて持参した牛肉と卵、そして米の朝食を食べ、ヤシの実を二人で1つ飲みました。朝食の間に黒いショートパンツのガイドも合流しました。
シュノーケリング
朝食が終わり、ボートのあるビーチへ戻りました。そこで黒いラッシュガードを着た別なガイドの手こぎボートに乗りました。このガイドが魚とサンゴのシュノーケリング・スポットに連れていってくれるようでした。手こぎのボートには最大で5名ほどが乗れそうでした。後からGoogle Mapで確認すると、このときのシュノーケリング・スポットは「パミラカン サンクチュアリ(Pamilacan Sanctuary)」だったようです。ビーチから手こぎのボートで10分ほどの距離でした。
先に魚がいるスポットにいき、ライフベストを着用したまま海に入りました。海の中はサンゴが広がっており、沢山の魚がいました。魚は小魚多く、南国の魚らしくカラフルな魚も混じってました。ガイドによると水深は約15フィート(約4.6メートル)でした。島の陸地からは数百メートルのスポットだったと思います。他にもシュノーケリングをしているグループが幾つかいました。サンゴの縁から沖へ向かっては急に水深が深くなっていました。ちょうどその辺りの海面にはロープがはられていて、シュノーケリングのスポットはそこまでと想像しました。私はボートから離れ過ぎないように気をつけながら、シュノーケリングを20分ほど楽しみました。同時に写真撮影もしました。妻も海には入っていたようでした。
ほどよく疲れてきたのと、満足感があったので、次のスポットに移動することにしました。海中からボートに戻るのは、なかなか大変でした。次のサンゴのスポットへは5分ほどで着き、さっそく海に入ることに。周りには先ほど以上にシュノーケリングのグループがいました。私たちのガイドが「ニモ、ニモ」というので、真下のサンゴをみると「ファインディング・ニモ」の「ニモ」に似ている種類の魚がいました。サンゴのスポットでしたが、魚も沢山いました。
このサンゴのスポットも先ほどの魚のスポットと同じくらいの水深で、また同じようにサンゴの縁から沖へ向かっては水深は急に深くなっていました。深くなった先の海は何もない青の世界で、ある種の怖さも感じました。先ほどと同様にボートを見失わないように注意し、同じくらいの時間、シュノーケリングをしました。サービス時間が決まっていたらしく、妻にボートにもどるように言われました。妻は海には入らなかったようでした。2つのスポットでシュノーケリングをしていた時間は、午前8時30分から9時30分の1時間ほどでした。
手こぎボートでビーチまで戻り、すぐにボートを乗り換えパミラカン島を後にし、パングラオ島のエスカヤへ戻ることに。戻る途中は特別なことは何もなかったのですが、一度だけ海面にイルカかクジラが見えたらしく、ボートが止まることがありました。
10時30分頃に出発したエスカヤのビーチに戻ってきました。料金の5,000ペソとチップ500ペソを渡し、簡単な挨拶で二人のガイドと別れました。しばらくするとエンジンをかけ、おそらく彼らの港にもどっていきました。私たちは、短時間プールに入ったあとヴィラにもどり、シャワーを浴びたり水着やラッシュガードを洗ったりしました。私たちは、11時30分から午後1時30分の2時間、朝が早かったこともあり昼寝をしました。
エスカヤでの午後
午後1時30分に目覚め、10分後にはレストランへいきました。私はピニャコラーダとバーガー、妻はマンゴージュースとフライドライスを注文しました。バーガー用のパンがなかったらしく、サンドイッチ用のパンをつかったバーガーを食べました。妻のフライドライスは量が多く食べ切れませんでした。食後はホテル内を散策することに。ホテルには十数棟のヴィラが点在していて、去年11月にいったマレーシアの「パンコール ラウト リゾート」と似てなくもありませんでした。太陽の光が強すぎて、散策は短時間で終了となりました。
マクタン・セブ国際空港で換金したペソが残りわずかとなっていたので、私たちはホテルのフロントデスクで換金をすることにしました。しかし、フロントデスクでは換金することができず、パングラオ島内のアロナビーチ(Alona Beach)にいく途中の外貨両替所までいく必要があることが分かりました。ホテルの車でいくことにしたのですが、他の用件で出ていたらしく、しばらく待つことに。車がもどってきたので、往復600ペソの料金でその外貨両替所にいき、20分ほどでホテルにもどってきました。ホテルの外は粗末な建物が少なくなく、全く別世界でした。
午後4時になり、ビーチにいくことにしました。このときは引き潮で、水深はすごく浅くなっていました。砂浜ではホテルのスタッフが、小型のブルドーザーを使って砂浜から海藻を除去する作業をしていました。シュノーケリングで浅い海を観察するのは、午前のパミラカン島ほどの迫力はないものの、同じように楽しいことでした。泳ぐのが難しいくらい水深が浅い場所もありました。ここでも「ニモ」的な魚を見つけることができました。
その後プールに移動し、午後5時30分にはヴィラに戻りました。シャワーを浴び、妻はマッサージへいくことにしましたが、私は疲れのためかベッドに横になり、そのまま眠りについてしまいました。